ヌスバウムとゴヤが捉えた戦争 -芸術の社会性について-

ウクライナとロシア、ガザとイスラエルの戦争が今私の生きているこの場所の地続きで起きている。私は何をすべきだろう、と自問する。私はと言えば自分の生活で精一杯である。障害者福祉の仕事に日々携わりながら、少しでも社会が良くなればと思っている。し…

人体彫刻が語り掛けるもの -芸術の社会性について-        

連日ウクライナとロシアの戦争、ガザとイスラエル、様々な紛争、日本では東日本大震災、能登半島地震、様々な殺人事件、自死、貧困、差別など今生きている我々が乗り越えなければならない社会問題がある。そうした誰でもない誰かとしての私や、私たちが如何…

カール・アンドレとアナ・メンディエタ  -芸術の社会性について- 

アメリカ人彫刻家カール・アンドレの事を書こうとしていたら、妻であるキューバ人美術家のアナ・メンディエタを知ることとなった。結婚当初カール・アンドレはすでに有名なミニマルアーティストであった。アナ・メンディエタはこれから有名になるところであ…

重度の障害を持つ方々の表現 ―芸術の社会性について―

私は重度の障害を持つ方々の表現活動に関わって14年くらいになる。最近は新しい職場で福祉従事者として働きながら、重度心身障害者の表現に向き合っている。4年以上経つ中で変化が表れている。最初は問題行動と呼ばれる行為や行動を否定しないことだった。…

ジョセフ・アルバースとジョルジョ・モランディ ―芸術の社会性について―

現在千葉県にある川村美術館でジョセフ・アルバース展が行われている。興味があり、動画を検索すると、2021年ニューヨークのDavid Zwirner Galleryで行われたアルバース(ジョセフ・アルバース)とモランディ(ジョルジョ・モランディ)の二人展の動画を…

HAKOBUNE  -芸術の社会性について-                

2023年6月3日から7月9日まで土日開催で三浦市諸磯において31名の作家が集うグループ展が行われた。私も参加し、様々な貴重な経験をすることとなった。場所は相模湾に面していて、会場となる諸磯青少年センターは老朽化のため現在は閉館中。そこに「HAKOBUNE…